京都大学 学術研究展開センター Kyoto University Research Administration

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第26回KURA研究会:編集者と語る海外書籍出版セミナーを開催しました(2018年9月28日)

10.10 (Wed)2018

京都大学学術研究支援室(KURA)は2018年9月28日(金)、人社系学術出版の大手Routledgeシンガポール支社から編集者を迎え、「第26回KURA研究会:編集者と語る海外書籍出版セミナー」を開催しました。

この研究会は、研究成果の国際発信を「海外書籍の出版」として進めるため、「人文・社会科学系研究支援プログラム」の一環として企画。書籍出版までのステップを紹介したほか、書籍出版の企画が進んでいる経済学研究科の坂出健准教授がこれまでの経験を披露しました。学内研究者のほか図書館やリサーチ・アドミニストレーター(URA)などの学術研究支援スタッフ15人が参加したほか、研究者6人が編集者と個別に面談し、書籍出版に向けて具体的に打合せました。

セミナーの前半はKURAの趣旨説明に続き、Routledgeシンガポール支社で社会科学分野を担当するSimon Bates氏が講演。Bates氏からは、日本の研究者の質の高さ、コンテンツとして「日本」を扱った学術書が売れ筋であることなどが紹介され、日本の研究者からの積極的なコンタクトを期待しているとの熱いメッセージが寄せられました。

続いて坂出准教授からは、出版企画に関する経験のほか、経済史分野における研究成果の発信方法の変遷について、興味深い講演がありました。研究成果の発信言語が日本語から英語へと移行しつつあるほか、かつては日本語の論文をまとめて日本語の書籍として出版するのが主流だったのに対し、近年では同じ論文という媒体で、英語化することがより重視されている傾向があるとの指摘に、国際発信の重要性が改めて認識されました。

セミナー後半の質疑応答では、出版社での原稿の校閲、既発表論文の内容を収録する場合の版元との調整方法、また電子書籍(e-Book)の取扱いについてなど、具体的な質問が出ました。

今回の研究会は、KURA「人文・社会科学系研究支援プログラム」の佐々木 結URAが企画、講師との調整、当日の進行を担当し、当日の運営はプログラムメンバーが協力しました。KURAでは、こうした研究会を重ねつつ、京都大学の強みである人文・社会科学系研究の成果発信に取り組んでいきます。

 


Routledgeシンガポール支社で社会科学分野を担当する編集者Simon Bates氏

 


会場の様子
 


坂出准教授

*Simon Bates氏からのメッセージ

*当日の講演及び質疑応答の動画を、学内限定で公開しています。音声が一部聞こえにくくなっている点をご了承ください。

イベント情報はこちら

 

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