京都大学 学術研究展開センター Kyoto University Research Administration

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「きづき」トークセッションとワークショップのご案内(9月16日、29日)

09.04(Fri)2015

INTRODUCTION

きづきチラシ私たち学術研究支援室は、未来社会の多様性を高める研究プロジェクトを持続的に生み出していくには、個々の研究者の取り組みに加え、未だ誰も見ぬ価値が創造される仕組み・環境をみんなで考え、作り上げていくことが重要だと考えています。

これまでに京都大学学術研究支援室では「未踏領域」に挑戦できる研究環境の創出に向けた様々なプログラムに取り組んできました。普段意識していなかった「観点」で事物・事象を捉える「きづき」の能力に着目した取り組みもそのひとつです。
このたび、「きづき」の能力開発に関連するトークセッションとワークショップを開催いたします。トークセッションでは、偶有性とセレンディピティを取り上げ、「きづき」について専門家を交えて語り合い、考えたいと思います。「Visual Thinking Strategies」ワークショップ では、アートを鑑賞しながら自分の目からどのように見えるかを参加者間で共有し合うという、一風変わった活動を行います。

本ワークショップは、昨年度からこれまで大小5回実施をしていますが、参加頂いた研究者やURAからは、「他人の観点をフラットに聞く貴重な機会」、「多くの可能性から次をどのようにして一つ選ぶか、注意を払うようになった」などの感想を頂いています。

あたり前のように繰り返す毎日の活動の中にも、まだまだ気づきがあるかもしれません。

多くの研究者の方々のご参加を楽しみにしています。

INFORMATION

「きづきは増やせるのか?— 偶有性とセレンディピティ—」トークセッション

日時 2015年9月16日(水)14:00〜16:00
場所 京都大学吉田キャンパス附属図書館1F ラーニングコモンズ
講師 澤泉重一氏(SAM (Society for Advancement of Management) 日本チャプター会長)
   津田一郎氏(北海道大学理学研究院数学部門/電子科学研究所 教授)
対象者 どなたでも
申込み ー

ゲストプロフィール

澤泉重一(さわいずみ しげかず)
日本創造学会監事、SAM (Society for Advancement of Management) 日本チャプター会長。1963年富山大学工学部機械工学科卒業、三菱電機株式会社に入社。2002〜2012年富山県立大学客員教授、2006年京都大学大学院情報学研究科博士課程修了。博士(情報学)。偶然の発見から物事の本質を察知し、思いもよらない世界を開発していく「セレンディピティ」の第一人者。著書に「セレンディピティの探求 その活用と重層性思考」(角川学芸ブックス)などがある。

津田一郎(つだ いちろう)
北海道大学理学研究院数学部門/電子科学研究所 教授。1982年京都大学大学院理学研究科物理学第一専攻博士課程修了。専門は複雑系の数理、特にカオス的力学系と脳の理論的研究、および応用数学、実験数学。主な著書に「カオス的脳観」 (サイエンス社) 、「複雑系脳理論-「動的脳観」による脳の理解」(サイエンス社)「ダイナミックな脳-カオス的解釈」(岩波書店)、監訳に「カオス-力学系入門 第1巻〜3巻」(シュプリンガー東京)、訳書に「水滴系のカオス」(共訳 岩波書店)などがある。

「きづき」を増やす Visual Thinking Strategies ワークショップ

日時 2015年9月29日(火) ①13:30〜14:45 ②15:00〜16:15 (時間帯を選択下さい)
場所 京都大学吉田キャンパス附属図書館3F 共同研究室 5 
ファシリテーター 仲野安紗(VUE認定ファシリテーター 京都大学学術研究支援室URA)
対象 アートを介した批判的思考の取り組みに興味のある研究者、他人の観点に興味のある研究者(学内限定・非常勤含む) 
参加費 無料
定員 各回15名
申込み ー
申込み期間 9月4日(金)〜25日(金)

Visual Thinking Strategies とは

Visual Thinking Strategies はニューヨーク近代美術館(MoMA)教育部長であったPhilip Yenawine が1980年代に、アートを通じ鑑賞者・学習者の「観察力」「批判的思考力」「コミュニケーション力」を育成する教育カリキュラムの開発を主導し、その後、Visual Understanding in Education (VUE)の共同設立者でもある、認知心理学者Abigaili Housenと共に発展・確立させた、視覚に基づく思考法。そのワークショップは美術館、教育機関だけでなく、医療機関、民間企業でも取り入れられています。

問合せ先

学術研究支援室「きづき」担当 (仲野、柘原) Email: kizuki[at]kura.kyoto-u.ac.jp
Tel: 075-753-5162 (内線 16-5162) 

※できるだけメールでお問い合わせください。

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