京都大学学術研究展開センター(KURA)人文・社会系部門では、2024年4月~6月にかけて、分野の異なる学部学生同士の交流や議論の場を創出する「百万遍談議」 を3回実施しました。学部学生21名が参加しました。
第16回「生物の時間と人間の生活」 (2024年4月27日開催、話題提供:沼田 英治 学術研究展開センター 特定教授)では9名、第17回「偶然と自由」 (2024年5月18日開催、話題提供:岡本 考生 文学部3回生)では5名、第18回「生物の時間と人間の生活 その2」 (2024年6月22日開催、話題提供:沼田 特定教授)では7名の学生がそれぞれ参加し、分野を超えた議論を展開しました。通常は附属図書館の共同研究室で実施していますが、今期からは環境を変えて、本学所有の登録有形文化財である楽友会館や重要文化財の清風荘でも行いました。
学生へのアンケートによると、参加した動機としては、「楽友会館や清風荘に入ってみたかったし、分野を超えて学び合ったり話し合ったりすることが好きだから」「対話の機会がほしかったから」といった回答がありました。実際に参加してみた感想としては、「一方的な流れに身を委ねる講義と違って、我々の興味に応じて刻々と話題が変わるのが楽しかった。特に参加者のバックグラウンドが多様なこともあり、話題の幅が広いのがよかった」といった声が寄せられました。
本イベントは夏季休暇期間を除き、基本的に毎月1回開催しています。今後も、既存の学問の枠を飛び越え、自由な視点での融合研究を促進する土壌を育んでいけるよう、さまざまなことにチャレンジしながら活動を続けていきます。