京都大学 学術研究展開センター Kyoto University Research Administration

↑

←

ラオス国立大学と部局間協定を締結しました(2019年2月~6月)

07.22 (Mon)2019

京都大学学術研究支援室(KURA)の吉岡 佐知子URAは本学エネルギー理工学研究所とラオス国立大学工学部との部局間協定を調整し、2019年6月に大垣英明 エネルギー理工学研究所教授がラオスでの協定調印式に出席しました。これにより両者間での教員・学生交流に加え、SATREPS終了課題『低品位炭とバイオマスのタイ国におけるクリーンで効率的な利用法を目指した溶剤改質法の開発 』で使用していた実験機材の供与や、複数国での共同研究の促進を通じて、更なる日ASEAN間の研究連携強化を目指します。タイ国立科学技術庁にあるJASTIPのWP2「エネルギー・環境分野」にとっては、ラオスでのサブサテライト拠点の設立となりました。

本部局間協定の締結は、KURAがASEANでの研究活動を継続的に支援してきた一つの成果です。2019年2月にASEAN拠点にて、渡辺隆司 生存圏研究所所長が代表を務めるe-ASIA研究課題「サトウキビ収穫廃棄物の統合バイオファイナリー」のキックオフミーティングが開かれました。この場に、本学生存圏研究所・エネルギー理工学研究所・エネルギー科学研究科、タイとインドネシアの研究機関に加えて、ラオス国立大学からDr. Keonakhone Khounvilayが参画し、KURAがエネルギー理工学分野での協定を調整しました。

この動きにラオス科学技術省も大きな期待を寄せています。4月には、斎藤 知里URAがラオス科学技術省ASEAN課のKousim Chanthapanya課長と本課題・地方電化等について情報交換の機会を得、7月にはASEAN-COSTI-76および第10回日ASEAN科学技術イノベーション委員会が開催され、Houmphanh Intharath副大臣やKousim課長等と意見交換を行いました。ラオスは来年6月のASEAN-COSTIホスト国であり、代替エネルギー研究に関心が高いことから、引き続き関係各国の省庁・アカデミア・民間企業との協働を目指します。

部局間調印式: 前列左より大垣英明教授(エネルギー理工学研究所)、前列右Kamphousi Southisombat工学部長・准教授(ラオス国立大学)、後列左から2人目Dr. Keonakhone Khounvilay (ラオス国立大学)。後列左より4人目福原隆一コーデイネータ―(JASTIP)ほか。
部局間調印式: 前列左より大垣英明教授(エネルギー理工学研究所)、前列右Kamphousi Southisombat工学部長・准教授(ラオス国立大学)、後列左から2人目Dr. Keonakhone Khounvilay(ラオス国立大学)。後列左より4人目福原隆一コーデイネータ―(JASTIP)ほか。

​日ASEAN科学技術委員会:各国使節団の集合写真。後列左より福原コーデイネータ―と斎藤URA。
​日ASEAN科学技術委員会:各国使節団の集合写真。後列左より福原コーデイネータ―と斎藤URA。

CLOSE