「エイジング」(老い、高齢化)は、人間にとって普遍的な現象ですが、その概念や経験の理解はさまざまな学術分野ごとに大きく異なる、つまり「一」(singular)であり「多」(plural)であるといえます。「エイジング」をめぐる先端医療技術の発展による変化、社会的な課題や政治経済的問題が顕著ないま、その統合的な理解が求められていますが、それを可能とする分野横断的な議論はまだ成熟していないようです。
この「一」と「多」をつなぐもの、あるいは「多」の間をつなぐものとして、「mediation」(媒介)という概念に着目し、ある専門知を別の専門に移す際の骨の折れる、しかし生産的で創造的な翻訳をともなう「媒介としての対話」を、EHESS・ハイデルベルグ大学・京都大学の国際セミナーでは目指します。人間の生物的側面としての「エイジング」(医学・生物学)と人間固有の生における「老い」(哲学・思想)、そして人間が作る社会における「エイジング」(社会科学)に関する専門知を共有しつつ、その境界を越えることで人間にとって「エイジング」とは何かを考えます。
2024年10月12日(土)10:00–16:50
京都大学 楽友会館
〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町
(吉田キャンパス吉田南構内マップ No.96)
京都大学所属の学生・教職員
英語
10:00–10:15 | Opening Remarks |
Yasuo Deguchi (Graduate School of Letter, Kyoto University) |
|
10:15–12:00 | Roundtable: Mediating Plurality of Aging |
Chaired by Sébastién Lechevalier (EHESS) Yasuo Deguchi (Graduate School of Letter, Kyoto University) |
|
12:00–13:00 | Lunch |
13:00–14:30 | Early Career Researchers Session: Reflection, New Ideas and Discussion |
Chaired by Vincent Lesch (Institute for Japanese Studies, Heidelberg University) |
|
14:30–14:45 | Coffee Break |
14:45–16:45 | Aging in Society |
Psychological perspectives on socio-emotional aging in Germany Aging Asia and Divergent Welfare Regime The diversity of aging experiences in cities Aurelia Project, Autonomy and Regime in Long-term Care Arrangement — Aurelia Project — Fieldwork in Japan |
|
16:45–16:50 | Closing Remarks |
Harald Fuess (Heidelberg Center for Transcultural Studies) |
無料
※要事前申し込み
※申し込み締め切り : 2024年10月11日(金)
※当日参加不可
京都大学 欧州拠点(KUEC)
京都大学学術研究展開センター(KURA) 人文・社会系部門
E-Mail : trilateral.kyoto2024*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変更してください)