京都大学健康科学センターは11月28-29日、仏ボルドー大学人口健康研究センターと、学生コホートに関する共同ワークショップ「Kyoto-Bordeaux Joint Meeting for the Student Cohort Study」を開催しました。両大学の共同研究グループが得たボルドー大の学内公募資金「BIS Program」により実現したもので、学術研究支援室(KURA)と京都大学欧州拠点は、ワークショップの企画・立案から運営まで、様々な段階で支援しました。
ワークショップを開催した共同研究グループは、2014年5月と2015年5月の全学シンポジウムをきっかけに結成したもの。研究テーマを「学生コホート」と定め、ボルドー大の学生コホート研究プロジェクト「i-Share」と連携して日仏間の比較研究を進め、健康診断項目の標準化や長期的なデータベース運用、社会還元を目指しています。
ワークショップでは、ボルドー大人口健康研究センターの研究者3人のほか、健康科学センターと医学研究科社会健康医学系専攻の教員十数人が集まり、研究成果を共有しました。
また、京都大学楽友会館で開かれた特別講演「Updates in i-Share, Cohort study in France, and Challenges in international collaborative cohort study」では、ボルドー大人口健康研究センター長のクリストフ・ツーリオ教授が「i-Share」における学生コホート研究の最新情報を発表。同教授は神経科学分野で被引用数の多い上位1%の研究者でもあることから、学生や留学生が約40人も熱心に講演を聴講しました。
KURAは今後も、全学シンポジウムをきっかけに生まれた様々な研究グループの支援を続けていきます。
クリストフ教授による特別講演