京都大学学術研究支援室(KURA)の中平 博之 URAは、京都大学医学部附属病院 先端医療研究開発機構(iACT)主催の臨床研究推進セミナーにおいて、日本医療研究開発機構(AMED)事業公募への効果的かつ効率的な申請方法について、本学内外の医学・医療系研究者を対象にレクチャーを実施しました。オンライン開催で、68名の研究者が参加しました。
AMEDの補助金は、臨床研究等を推進するための資金として重要です。AMED事業の採択率は平均して約20%で推移しており、医療分野の実用化を目指す研究者にとって、その採択は狭き門であり、実用化への高いハードルとなっています 。AMED事業の公募期間は、一般的に1か月程度のものが多く、短期間のうちに研究開発提案書等に「研究開発フェーズや公募趣旨に合致した提案」を反映させることは容易ではありません。本講演では、上記を背景として、書面審査とヒアリング審査に向けて、多忙な研究者にとって、どのような準備や対応が必要かという点を、支援事例等を交えながら紹介しました。特に、前年度等の関連する公募内容を参考にした公募前からの戦略的な事前準備については、本講演のハイライトとして解説しました。主催者からは、「非常に役に立つ講演であった」、「AMED申請が、身近にかつ思い浮かぶような形でわかった」、「事前準備の大切さもしっかり伝わった」とご講評をいただきました。
AMED事業申請支援については、今後も、研究者が提案する研究開発課題と、申請する事業の趣旨等を包括的に理解することを基本として、AMED事業採択に向け実効的に進める所存です。