京都大学 学術研究展開センター Kyoto University Research Administration

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編集者と語る海外書籍出版セミナーと個別相談を実施しました(2020年7月6日 )

07.16 (Thu)2020

京都大学学術研究支援室(KURA)は2020年7月6日、人社系学術出版社Routledgeの編集者Simon Bates氏と、同社から書籍を出版した齋藤嘉臣 人間・環境学研究科准教授をゲストスピーカーとし、「編集者と語る海外書籍出版セミナー」を開催しました。KURAではこれまでも来日した海外出版社の編集者とともにセミナーを開催してきましたが、今回はコロナ禍の影響を受け、シンガポールとつなぐ初のオンライン開催となりました。

セミナーの前半はKURAの趣旨説明に続き、Routledgeの社会科学担当編集者、Simon Bates氏がシンガポールから講演。Bates氏からは、出版に至るまでのステップの紹介のほか、書籍や一部の章のオープンアクセス化などについて紹介がありました。同社では、KURAと共同でオープンアクセス化を実現した本学研究者の研究成果を紹介するウェブサイトを作成しており、その効果やコストなどについて具体的に説明がありました。

続いて齋藤准教授が、2019年9月に出版された著書 The Global Politics of Jazz in the Twentieth Century : Cultural Diplomacy and “American Music の出版経験について講演。日本語の既刊本をベースに、通常よりも早く出版までこぎつけたことや、校閲に関するアドバイスなど、英語での出版を考える研究者にとって参考になる貴重な経験談が共有され、参加者からも好評を得ました(詳細は、研究者の歩きかたサイトに掲載)。

このセミナーは、研究成果の英語書籍としての出版を支援する「人文・社会科学系研究支援プログラム」の一環として企画。学内研究者のほか大学院生、URAなど26人が参加したほか、続く7月7日〜9日までの3日間、研究者9名が編集者と個別にオンラインで面談し、書籍出版に向けて具体的に話し合う機会も提供しました。

企画、講師との調整、当日の進行は佐々木 結URAが担当したほか、当日の運営は天野 絵里子URA始めプログラムメンバーが協力しました。KURAでは、こうした機会を重ねつつ、京都大学の強みである人文・社会科学系研究の成果発信に取り組んでいきます。

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