学術研究支援室（KURA）では、本学のオープンサイエンスを推進するため、オープンアクセスジャーナルへ投稿し、今年度内に掲載された論文に対する投稿料（APC: Article Processing Charge）を助成する事業「みちびき」を実施しました。本事業を通じ、近年問題となっている粗悪な出版社のジャーナルに対する注意喚起を行い、公正でオープンな出版活動を啓発することも目指しました。

2020年度 オープンアクセスジャーナル投稿料（APC）支援事業「みちびき」
https://www.kura.kyoto-u.ac.jp/support/hiraku/michibiki/

応募は2020年12月24日より開始し、当初は申請の締め切りを2021年１月29日までとしていましたが、助成見込額が予算額を上回ったため1月25日申請分までを受付、1月26日に応募を締め切りました。条件に合う論文について順次助成を行い、最終的に74件の論文について助成を行いました。
申請にあたって研究者は、論文を投稿したジャーナルが信頼のおけるジャーナルかどうか、申請書に記載されたチェック項目であらためて確認しました。このことを通じて、公正でオープンな出版活動に対する研究者の意識を高めることができました。

今年度の本事業は試行として実施しましたが、試行結果を踏まえ、来年度は本格的な実施を目指して準備を進めています。

本事業は、企画・広報グループの天野 絵里子URA、児嶋さなえ、大川知子、植松遥事務担当職員が企画・運営を行いました。KURAでは今後もオープンサイエンスに資する取り組みを進めていきます。