京都大学 学術研究展開センター Kyoto University Research Administration

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日ASEAN科学技術連携を担うコーディネート人材養成を目指したKURAの取組(2020年8月26日)

09.06 (Sun)2020

京都大学学術研究支援室(KURA)では、2014年からタイ・バンコクに設置した全学海外拠点である京都大学ASEAN拠点へURAを駐在させ、日本とASEANの科学技術連携による多様な国際共同研究プロジェクトの支援に取り組んできました。KURAのURAがASEAN地域の現場で、本学の研究者や日本の他大学・政府関係機関のカウンターパートとなるASEAN地域の研究者や政策立案に係る実務者等と対話を進めていく中で、今後の日ASEANの関係を一層強化し、科学技術協力を発展させていくためにはイコールパートナーシップの原則に基づいて互恵的な国際共同研究をコーディネートする人材の養成が不可欠であると考えられます。特に、日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)支援やInternational Network of Research Management Society (INORMS 2020)のアジア地域へ戦略的なプロモーション活動等を通じて、アジアのURA相当職の専門人材と相互研鑽を行い、連携ネットワークの構築を進めてきました。

2020年2月から続くコロナ禍においても、学術・産業・政策等の多方面からも日ASEANの科学技術連携の期待は高く、それらを支える科学技術コーディネート人材の養成は喫緊の課題であることから、KURA国際グループの発案により、ASEAN Foundation、ASEAN事務局、JASTIPと協力してオンラインの勉強会シリーズを毎月開催する事となりました。

2020年8月26日(水)には、勉強会シリーズのキックオフとして、日本とASEANの研究支援者等が集まったオンラインセミナー「Science, Technology and Innovation Coordinators in Japan and ASEAN towards Grand Challenges」を開催しました。当日はASEAN全10か国や日本などの関連省庁・大学・研究機関の幹部を含む約80名の参加があり、活発な議論が行われました。事後に行ったアンケート調査においても、回答者の9割以上が所属組織やASEAN域内のSTI関連組織においては、URAシステムや科学技術コーディネート機能を強化する必要があり、この人材養成の分野で日ASEANの連携が非常に重要であるというフィードバックを得ることができました。ここで得られた知見を、2020年9月18日(金)に開催される第6回RA協議会(R-1:国際専門委員会:INORMS 2021に向けての国際連携推進)で紹介し、日ASEANの科学技術連携に関する日本のURAの認識をさらに高めていきたいと考えています。本件はKURAの園部 太郎URAと斎藤 知里URAが担当しました。

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