京都大学 学術研究展開センター Kyoto University Research Administration

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「京都大学テクノサイエンスヒル桂の実VOL.3~インダストリアルデイ2022~」の開催を支援しました(2022年3月18日)

03.28 (Mon)2022

桂図書館を起点とした産学連携の取組とインダストリアルデイを連携した産官学マッチング企画として、2021年9月11月、2022年3月に「京都大学テクノサイエンスヒル桂の実(みのり) VOL.1~3」を実施しました。いずれも本会場である桂図書館2階からZoomウェビナーで配信を行うハイブリッド形式とし、第3回目となるVOL.3では「次世代エネルギー」をテーマに、“新技術での挑戦 再生可能エネルギーと発電の未来”をキャッチフレーズとして開催しました。VOL.3単独では68名の方(業種の6割強が産業界、うち半数が製造業)が参加され、医工連携をテーマとしたVOL.1、2と合わせると桂の実シリーズ合計として271名の方に参加頂きました。

イベント当日は、椹木 哲夫 工学研究科 研究科長にオープニング挨拶を頂いた後、本学の若手研究者2名(蘆田 隆一 工学研究科 講師、井上 卓也 工学研究科 助教)、企業の方2名(植田 健太郎 大阪ガス株式会社 ガス製造・発電・エンジニアリング事業部 プロセス技術チーム 副課長、芳川 誠司 京セラ株式会社 研究開発本部 エネルギーシステム研究開発部 部長)にご登壇頂きました。

蘆田 講師、井上 助教からは新発電技術としてバイオマス・褐炭等の化学エネルギーを燃焼させずに電気エネルギーに変換する新規高効率発電方法、ナノプロセス技術を活用した熱輻射制御と熱光発電への展開についてご発表頂きました。
一方企業からは、植田 副課長より、メタネーション等のカーボンニュートラルに向けた大阪ガスの取り組み、芳川 部長より再生可能エネルギー・分散電源の有効活用に関するエネルギーマネージメント技術に関するご講演を頂きました。
いずれの発表でもオンラインを含め多くの質問があり、エネルギー問題に関する関心の高さがうかがえました。オープンディスカッションでは、1. 再生可能エネルギー活用のための革新的技術について、2. 再生可能エネルギーの活用促進とエネルギーセキュリティの向上について、というトピックスに対し、個々の技術と課題に関する活発な議論の後、最後に「エネルギーの未来のためにどのような挑戦が必要か」の観点で各登壇者にお話頂きました。今回のイベントを通じて、“これからはどのような開発をすればいいかという段階から大学と企業が連携して進めていくことが重要”という認識を参加者で新たにしました。

桂の実シリーズは、工学研究科の研究シーズ展開の可能性に関する活発な議論を通じ、産学融合での新たな展開を期待して行ってきましたが、ご登壇頂いた先生の中には産学連携本部にお繋ぎし、国際産学連携の可能性を継続して検討している事例もあります。今後もこのようなイベント企画を通じて産官学連携の推進に役立つよう努めていきます。

イベント情報はこちら


オープンディスカッションの様子


展示の様子

支援に関わったURA5名
下郡 三紀 大西 将徳 菅井 佳宣 大西 兼司 岡本 昌彦

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